器を整える

からだのこととか

ケトジェニック&完全無欠コーヒーに手を出す2日前の話 選ぶって大変

〝完全無欠〟コーヒー。ずいぶん大きく出た名前である。

ただ、別名はバターコーヒーというらしい。このほうがバタコさんを連想するからか飲みやすそうというか安心感がある。

 

バターコーヒーは、

ドリップコーヒー

MCTオイル

グラスフェッドバター(エサじゃなくて草食べて育った牛からできたバター)

 

この3つを、カフェラテ作るときのクリーマーでまぜて、朝ごはん替わりに飲む。すると、腹持ちがよいらしい。頭もスッキリして、やせて、体もちょうしよくなって、ケトン体も出ちゃって、いいことづくめらしい。(ざっくりしすぎかな)

 

初出はこの本だそうだ。

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

 

 

 

個人的には、本屋に並んでいたらまず手に取らない類の本である。食事は美味しく食べたい。食は最高の娯楽。私から食を取ったら楽しみが何も残らない。好きなもの位好きに食べさせてくれ。誰も何も押し付けてはいないのだが、表紙に並ぶ文言をみると、私の思考はとっさにこうなる。

 

でも、朝ごはんをバタコに置き換えるだけで調子よくなるなら、それはぜひ飲んでみたい。人は、一度脳内で妄想したものについては、どうしても手に入れたくなるのだという。私はバターコーヒーを調べるうちに、見事にバターコーヒーを飲む自分をイメージしてしまった。ありありとしてしまった。それはもう作る運命だったということだ。

 

私は一通りネットでバタコを検索し、下調べをしたうえで、Amazonの検索に望んだ。が、Amazonで、完全無欠コーヒー、と入力しただけで、関連商品はずらりと並んだ。何か、調べるまでもなかったか、というほど、Amazonはかしこい。

 

(後にわかったが、バタコが流行ったのはもう4年ぐらい前の話だったからちょっと流行に乗り遅れてやってきただけの話だった)

 

いやそれにしても…

シリコンバレーうんぬん、と本のタイトルで見かけたときからうっすら思ってはいたが、初期投資がかかる。朝ごはんと関連付けてしまうと余計に高価な感じがする。セレブ感さえある。

「・・・これ、朝ごはんと置き換えで、元は取れるのか? 」

と、自問自答がはじまっていく。

不安はまだある。

「そもそも、バターコーヒーが、まずかったらどうする?」

「バタコに飽きて、朝続かなかったらどうする?」

 

私は油に弱く、マクドの油でお腹壊すし、昔オメガ3が流行った時に亜麻仁油を真っ先に買い、しかし早々にアレルギーが出て撃沈、価格的に高かったのに全部捨てざるを得なくなったことがあるため、このMCTオイルや、草食バターだって、ゴミ箱行きになる可能性は大いにある。

 

生きてきて経験が多い年頃になると、何事も経験が邪魔して素直に行動できなくなる、何も考えずにパパッと手を出すことができなくなる。よくいえば思慮深くなるということかもしれないけれど。

 

でもこれ、自分に自分で邪魔をして行く感ある。自分で言うのもなんだけど、正直かなり面倒くさい。自分から入るツッコミって。

こうなるとツッコム自分が納得するまで(腑に落ちるまで)考え続けなければいけない。

 

具合の悪さを引きづる中、脳内は自問自答の対話で忙しい中、それでもAmazonの検索する手は続く。

 

私は乳製品が苦手で、バターは普段食べない。外食でバターが出ても手を付けないし、人にあげてしまう。バターの匂いはちょっと臭いとすら思っている。草だけを食べて育った牛から作ったバターなどとっても良さげなバターは、何かバターとしての性能も濃く高く、より濃いバターな可能性があるのではなかろうか?と、私の危惧はまたしても暴走していく。

 

Amazonで調べてみると、グラスフェッドバターは、商品数が少なかった。(Amazonっていまや何でもうってるんだね、すごいな)

そして、1個の量が多かった。1kgとか書いてある。1kg!それは脅威の重量だ。おためし100gとかではないのですね。

 

で、グラスフェッドバターと一緒に、画面にずらっと並んだのは「GHEE(ぎー)」の写真だった。

 

「ギー」が、バターみたいな油分だというのは、昔オマーン料理教室に行ったときに聞いて知っていた。「コクがあって美味しくて、油とは違います、あるならぜひ、ギーを使ってくださいね、でも日本ではあまり売ってませんね」と言われたのはもう数年前。インド料理でもギー使っていて美味しいなあと思ったのを覚えていたけど、なぜここで、ギーが出てくる?

 

そこで、ギーの商品説明を読んでみることに。

 

スリランカ産 100% グラスフェッドギー 200g

スリランカ産 100% グラスフェッドギー 200g

 

 

アーユルヴェーダ5,000年の歴史を誇るオイル
本場スリランカより日本初上陸​
インド,スリランカの伝統医療アーユルヴェーダで治療,食用,外用として使用されるオイル.
グラスフェッド牛の牛乳を乳脂分離器にかけてクリームをつくり、そこからたんぱく質や水分を取り除いています。これは、アーユルヴェーダの伝統的な製法です
医療の世界では治療用として、 普段使いでは野菜炒めやカレーなど、 毎日の調理に重宝します.

 

1.グラスフェッド 大自然の残るスリランカで、放牧&牧草のみで 飼育された乳牛から採取した牛乳のみを使用しています。
(中略)

 

外用:皮膚への塗布(保湿、抗炎症効果)
※アーユルヴェーダでは、ギーは「冷」性の性質を持ち炎症を抑えるとされる。

 

なるほど、グラスフェッド乳から作っているから、グラスフェッドバターと並んで出てきていたのであったね。しかも炎症を抑える☆素晴らしい。

 

しかし、バターとギーの違いはなんだろう?

 

ギーとは

無塩発酵バターを(伝統的な製法で)じっくりと加熱し、水分、たんぱく質、不純物をほぼ除去して作られています。

 

 ↓この商品説明より

 

ギー・イージー 100g

ギー・イージー 100g

 

 

 

つまり、ギーとは、バターを発酵させてるものなのか!それはよさげじゃ!!しかも、バターから色々取り除かれているということはバター臭さがないかも!!!!よって、ギーのほうがいいかも!!!!!!

 

ギーについて調べてここまでたどり着くのに1時間以上かかったのでギーに傾く心はこのときテンションマックス。

 

その勢いで商品レビューを見る。すると、なんと「臭い」「嫌い」「合わない」などのコメントがちらほらあるのである。匂いか・・・それは結構な問題だ、臭ければ食えないぞ、大丈夫かしらん…

あがったテンションがしゅるる、と一気にしぼむ。

 

それでも見ていくと、商品レビューの中にはなぜか完全無欠コーヒーについて熱く語っている人たちがちらほらいて、それが大変参考になった。ギーの商品レビュー欄笑 完全無欠コーヒーってずいぶん流行ったってことなんだろうなあ。私が知らなかっただけで。

 

ギーの「臭いっす」というコメントでしぼんだ心は、次にMCTオイルに向かう。MCTオイルは、脳の働きを高めてくれるそうである。こちらは無味無臭らしい。扱いはあまに油と同じで、火につかわないこと。私の中では、あまに油の再来(二の舞ともいう)感がひしひしと浮上してくる。

 

どうやらココナッツ由来なのがよいらしい。と色々見ていて思う。だがテンションがあがらないせいで、あまり調べの手が進まない。だから、ちょっと安めで海外で安全でココナッツ100%由来ならいいのかな? と、とりあえずひと段落して、次。

 

クリーマー。小さい泡だて器。カフェラテの泡を作る機械だ。これでまぜないと、バタコはおいしくないらしい。むしろ、まぜるほど、美味しいらしい。

 

昔、世界一のカクテル・マルガリータを作る人の本の中に、「美味しく作るコツは、どうやってどれだけまぜるかだ」みたいなことが書いてあった。抹茶のおいしさも、まぜの技術に左右されると母の練習台になったときに思ったことがあった。まぜは、重要なのである。過去の私の経験はそう語る。

 

多分、人手でシャカシャカしてもカフェラテの泡は作れないから、ここはクリーマーがあったほうが美味しくできるのだろうと思う。美味しくないと長続きしないし、これはぜひとも入手したい機器である。

 

この「クリーマー」という商品が世の中にあるとも知らなかったので、「完全無欠コーヒー」とAmazonで検索したらサービスで一緒に出てきてくれて助かったと思った。Amazonのサービス力。引き込まれてしまいますわ。

 

Amazonに惚れかけて、クリーマーで検索してみて驚いた。世の中にはこんなにもたくさんのクリーマーが存在するのか。

値段も機能も色も形も、ピンキリでぐわっと出てくる。えー、一番手ごろで簡単にチャチャチャっとバタコが朝に作れればそれでいいのにー。

 

この頃には検索に疲れてきて、選ぶのにも疲れている。Amazonは商品は出してくれるものの、選んではくれない。ここでAmazonへの恋慕も一気に覚めるのである。

 

しょうがないので、かたっぱしからクリックしてみる。そしてレビューを読む。みんな、好き勝手に書いてくれて、ほほえましいことこの上ない。商品レビューは、ただほめているものより、こだわりのそこそこある人のレビューが参考になる。

 

レビューを大量に読むうちに、100均でもクリーマーを売っているらしいが、バタコには向かなそうなこと、扱いにはコツがいること、ハンドミキサーとか大きいものより、クリーマーぐらいの大きさのものが使いやすいこと、しかし攪拌する力が強すぎると、カップから飛び散ってしまい大変なので、馬力はそこそこのものがよいこと、などがわかってきた。

 

で、まとめていくと、人気があるのは、中でも1000円台のもの。

 

で、最終的に、ハリオというメーカーのものが、駆動に乾電池2本でコスパがよさそうだし、泡立ちもちょうどよさそうで、1600円台で値段もいいかなということで、これを選択。ピッチャーはついていなくて、機種の色はなんでもよかった。

 

 

 

と、ここまで選んで疲労困憊。もう夜中になっていた。夜中というのは魔の時間である。このままセットで勢い購入までいってしまう時間帯である。しかしだ。行ってしまって本当にいいのか自分。歯止め力が半端ない私の内なる声がそう問いかけてくる声は大きい。そこでポチる手を止め、商品をカゴにいれたまま、その夜は保留にして寝ることにした。

 

これがケトジェニック&完全無欠コーヒーに手を出す2日前の話。手を出す2日前なんだから、結局はお察しだけど。