器を整える

からだのこととか

【タイムリー】ジェニロペさんも糖質制限シンクロ

 

ジェニファーロペスも糖質制限。(シュガーフリー。)してたらしい。

2019-5-10ヤフーニュースになっていた。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

最初、すごくつらかったってわかるなあ。

 

糖質制限は、禁煙と同じだと感じた。

だんだんとニコチンが抜けていく感じと糖が抜けていく感じが。

いずれも、10日過ぎると、グッと楽になる気がする。

そして、自分の体が糖を以前ほど欲しなくなる。それはものすごい感動。体感が全然変わるから。変わるって快感なのだと知る。

 

私の糖質制限は、現在3週間をすぎたところ。(ログがおいついてない)

体調はだいぶ変わった。

食べても眠くならないし、生理前特有の胸の張りもない。

でも私は筋肉が無いから、糖質を抜きすぎると、すごくつらいこともわかった。

 だからいまは、最も自分に合った糖質量を調整しているところ。

 

生理周期1クールのあいだと思って試してるんだけど、

これが、時期によって、食欲も糖質量も欲求も見事に変わる。

 

個人でもこんなに変わるんだとしたら、

糖質制限が合うあわないは本当に人によるのだと、この3週間で感じた。

 

だから一緒に糖質制限やろうよ、と呼び掛けたというジェニロペさんは、ある意味すごいなと思う。

 

糖質制限反対派とか、

糖質制限推進派はもちろん、

糖質制限しすぎて亡くなった人の記事も読んだ。

みんな、全然ちがう視点から語っている。

だから言ってることが違う。

本当に、人は見たいように世界を見るのだなと思った。

 

スタート時の体重も筋肉量も、みんな違うから

自分に合ったポイントを見つけていくのがいいと思う。

 

行き過ぎると、体はコントロールが効くという妄想に憑りつかれてしまって、そうなると死んじゃうから、体にお伺いを立てて体の欲求もちゃんと聞きながら、波乗りのように調整するのがいいと思っている。

 

 

5日目 足が冷えなくなった/味覚が変わってきた 人生初が続く

5日目
昨日感じなかった空腹感だが、朝起きたら感じた。夜中にトイレに起きなかったが、目覚めが早くなった。食べる量が減ると睡眠時間も減る。

 

糖質を取ったせいか、トイレの回数が1・5時間/回に変わる。よかった。糖質制限をすると、最初に水分がじゃんじゃん出て痩せます、ということだけど、それ、よくわかる。

 

朝ごはん

バターコーヒー、油揚げピザ、マミーフードヨーグルト

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何度かつくると上手に焼けるようになる。嬉しい。糖質制限食じゃなくても、これ、おいしいのでお気に入り。

 

マミーフード、というのは、世界の三大預言者のひとり、エドガー・ケイシーさんが夢で「霊的な食べ物っす」とおしえてもらったという食べ物。未知な食べ物を示されると俄然食べてみたくなる派な私は、ネットで見かけて翌日作るに至った。マミーフードって、ミイラの食べ物って意味だそうだ。

 

マミーフード 

・材料

黒いちじく(「カリフォルニアいちじく」としても売ってる)、

デーツ(「なつめやし」としても売ってる)、

コーンミール(カルディで売ってた)

 

・分量

黒いちぢく:デーツ(なつめやし):コーンミール=2:2:1

私は80g:80g:40gで作ります。

 

・糖質量(せっかく昨日本買ったので換算してみた)

デーツ 1粒 糖質2.6g
いちじく 1粒 糖質4.6g

コーンミール 40g換算 糖質25.6g 大さじ1は18gだから糖質5.1g

というわけで大さじ1杯のマミーフードは、合計12.3gの糖質量ではないかと。測り方が目分量すぎるけどね。

ヨーグルト(全脂無糖)は大さじ1杯 10g=0.4g です。

 

・作り方

黒いちじくとデーツをみじん切りにしたものを鍋に入れて、それがひたひたになるぐらいの水を入れて弱火で煮込む。とろっとしてきたら、コーンミール投入。するとジャムぐらいになる。で、火を止めて冷ます。

 

・お味

優しい味。うすい黒砂糖みたいな、懐かしい味。くせは少ない。見た目は黒いジャム。

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ヨーグルトにマミーフード投入したところ。アップ過ぎて何が何やら

写真上手な人見ると、作り加減がわかるので、どうかググってください

 

・1週間は持つと思います。

 

糖質からみたらすんごい糖質量のマミーフード。でもこれをひとさじ、無糖ヨーグルトに入れて食べるのが私の日課になっていた。糖を体に入れようと思って5日ぶりに食べる。ああああ美味しい。すーっと体になじんで、舌になじんで、雪を食べているみたいななじみっぷりで、あっという間になくなってしまった。食べながら悔しさがこみ上げる。切ない。

 

昼ご飯

小松菜のゆでたの、鶏むね肉 豆腐ゴマソースがけ

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このあと、初めての体感が襲う!おそるべしタンパク質パワー

 

旨プロのソースがあまりに美味しそうだったので続けてレシピ愛用。

umablo.info

 

鶏むね肉は水分が無い。豆腐はもったりしている。この取り合わせなんである。初めて作ったので美味しいなあと思いながら食べたんだけど、最後には食べるのが苦しかった。なにしろ、全体的に水分が少ない感じがする上に重量感だけは半端ないのだ。お腹にしっかりどっしり、重いものが入っている感がある。

 

そういえばこれ、タンパク質onタンパク質。私の消化酵素、大丈夫足りるんだろうか?と思ったのは、夜まで満腹感がやまなかったからだ。

 

糖質制限食の中でもピカイチの満腹感!糖質制限食は、どうしても主食分のカロリーが減るので、お腹空く感が私にはあるのだったが、この満腹感は久しぶりだった。苦しい。

 

しばらくお腹が空かなそうだったので、外出。糖質制限をしてから、ひどい空腹感が無くなったものの、脱水もあったり、力が入らない感じ、うっすらとしためまい感、頭痛などがあった。だけど、満腹になったら外に出る元気出た。

 

二子玉川の駅地下に、フードショーっていう高級食材を扱っている広いスーパーがある。スーパーって呼んでいいのか戸惑うほどの広さと食材の充実感。ああさすが、高級住宅街とかマダムいっぱいとか言われる土地だけあるなあ、と初めて来たときに思ったものだ。空間も広いし、広すぎてどこに何があるのかよくわからない。渋谷のフードショーは狭い感じだけど、二子玉川は広い。うわー天国みたいにまぶしいぞここは、と思った。珍しい食材、こだわりのチーズやハムなんかもそろう。ここで糖質制限関係の食材を買ってみたかったのだった。

 

だけど、実際に二子玉川フードショーに行ってみたら、唐突に食べたくなったのはシュークリームだった。なんと!急に甘いものが、こってりとした甘いものが食べたくなった。シュークリームが食べたいなんて1年に1回あるかないかだ。カスタードのどっしりしたのが食べたい、生クリームまじってないやつ、と思ったけれども、フードショーが広すぎてそれがどこにあるのかわからない。広すぎるのも困ったものである。

 

糖質制限食材さがしに身が入らなくなるほど、シュークリーム欲が高くなってきて、体に力が入らなくなってくる。体が糖を欲している。昨日から食べ始めた糖が呼び水となって、体が糖を呼んでるみたいだ。井戸に水を呼び込むためにちょっと水を入れておく、するとその水に呼ばれて、周囲の水が集まって来る、呼び水。水が水を呼ぶ、その感覚が、私の中で再現されている。

私は井戸です。糖が今、空っぽです。この中に、糖を欲してますエマージェンシー。私にシュークリームを!ギブミーカスタードクリーム!!!

 

ここでシュークリームの糖質量を調べてみようとググる。すると一発目に出てきたのが「ダイエットに最適なのがシュークリームでーす」みたいな内容だった。1個当たり20g。確かにお菓子としてはそんなに高くない。

 

この記事を見かけたとたん、私の中で「制限」防波堤が決壊。コーヒー屋さんにシュークリームあったことを思い出し、1個買って帰る。

 

糖質量が高い、皮の部分はお残しして、クリームだけ食べた。生クリームの混ざったシュークリームだったけれど、クリーム部完食。

 

生クリームが混ざったシュークリームを1個分、人生で食べたのは初めてだった。物心ついたときから生クリームが臭くて食べられなかった。給食で何度も先生に食べさせられてトラウマになっている生クリーム。みんながあまりに美味しそうなので、食べられたらどんなにか人生幸せだろうと思ってきた生クリーム。40年以上のこの人生の中、何度もチャレンジしたし、させられてもきた。でもそのたびに体が「まずいなあ、臭いなあ」と感じるんだったのに、この日初めて、私は生クリームを臭いとも思わずに、食べることができた。

 

これも、糖を体が欲する力、そして毎日脂肪分を摂る訓練をしてきたことが合いまった結果だと思った。

 

私は感動していた。自分の体、味覚、体質が変化したことに。

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この日の夜ご飯は、このクリーム。なにせ、夜まで鶏むね肉が残っていたからだ。こんなにお腹にたまり続けるなんて!おそるべし。

 

この日、良く晴れて今年初の夏日というような日だったこともあるけれど、足が冷えなくて、靴下が要らないと思った。夏でも靴下をはいているほど冷えが強かったのに、冷えを感じないって何事だろう、と思った。人生初みたいな驚きが今日は続いている。

 

ところで心理学とかNLPとかに、自分の感覚で「視覚、聴覚、触覚」のどれが優位なのか把握するというものがあるが、私は触覚が強い体感派だ。だから、体の感覚に関する変化は、ことのほか強く自分に訴えかけるし、感動するポイントでもある。

 

糖をとったせいか、後頭部の小脳付近にあった頭痛もなくなって、トイレの回数がちょっと減った。

 

ケトジェニックにする厳しい糖質制限より、私にはゆるい糖質制限のほうがむいているのかもしれないな、と思い始める。

 

この日、普段買わない4個入りのプロセスチーズを買ってみたら、しょっぱすぎて食べられなかった。多分、天然塩ではなくてNaclを使ってるんだろうと思われる。脳につき刺さるようなしょっぱさ。長年天然塩を使っていると、Naclがきつすぎて食べられなくなる気がする。

 

 

 

足が冷えないのがうれしくて、はだしのまま、就寝。

【4日目】糖を摂る方向を諭されているような揺り戻し 糖質量ブックを買う

頻尿が続いて、ついに夜中にトイレに起きる。これでは脱水になってしまうなあと思いながら二度寝。起きてからだるさはない。

 

朝食

バターコーヒーシナモン入り、ほうじ茶、生ハムのセロリまき、ピスタチオ、カマンベールチーズ1切れ、ゆでレタスのレモンマスタードソース(昨夜の残り)

 

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少しでも水分多く摂りたいので、野菜を増やしてみる。お肉を食べましょう、ということで初めて買ってみた生ハムが登場。高級なイメージがあったけど、生ハムって意外と安い。でも食べてみて思った。ものすごい、しょっぱい! とても3枚も食べられない。セロリ山盛りに生ハム1枚でよいくらいの塩分だと思う。

 

 

午前中、月に1度通っている鍼灸の先生へ行く。ここに通って5年になる。5年前、台湾の発酵茶を飲みすぎたことをキッカケに、下痢が3ヶ月止まらなくなり友達に紹介してもらった先生である。不調を救ってもらって以来、とても信頼して通い続けている。

 

先生は体の変調を私より先に見抜く。「あら、何かありました?」と聞かれる。自己流の糖質制限というのが気後れしたものの、実は…と伝えてみると、「どんな食事でもかまいませんが、糖は、体にとって大切ですよ」と一言。

 

先生の言葉を、私はいつも大切にしている。なぜなら、それは時々、予言のごとく作用することがあるからだ。先生が「糖」を推したとすると、今、私の体には糖が少ないのかもしれないと思う。脱水のせいで力の入らない今の体からしたら、そう言われても仕方ないだろう。

 

糖を少しとったほうがいいかなと思いながら、1駅分歩いて渋谷方面へ向かう。ジュンク堂で糖質量がわかる本を買おうと思ったのだった。

 

で、歩く道すがら、お昼の時間帯だというのに、自分にいつもの強い空腹感がないことに気がつく。これまでは朝ごはんを食べても11時にはすでに空腹を感じていた。なのに、穏やかに空腹感がない体は初体験だった。

 

この空腹感を人にわかってもらえることは稀だ。空腹を我慢していると朦朧とし、だれかれ構わず口が聞けなくなる。目があかなくなってくる。脱水に似た空腹感。体感としては、命にかかわりそうなほど、切羽詰まったものだ。

 

だから、お昼にお腹が空かずに歩き続けることができるなんて!飲食店の前を通っても誘惑が起きないなんて!初めての体感に、わお、わお!と心の中で感動しまくる。

 

そのまま食料補給せずに、本屋へ直行する。大きな書店内の、レシピや料理、食に関する本が並ぶコーナーへ行く。すごい量の本に圧倒される。食事を制限することばかり考えていたので、おいしそうな(糖質の高そうな)あざやかな食事写真が、せまってくるようだ。

 

和食、洋食、お弁当、大皿、パン、スイーツ、国籍もジャンルも豊富、「おうちでつくれる簡単な」「基本から学ぶ」「プロに学ぶ」レベルも豊富。食に対して、わたしたちの欲求は強いのだなとつくづく思う。そしてそれは細分化され、本はそのすべてにこたえるかのように、私たちに問題解決の提案をしてくる。私もレシピ本は大好きだ。なんといっても眺めているだけで幸せになる。

 

でも今回は手を出さずに素通りする。ここでお腹が空かないのが、嬉しいを通り越して不思議ですらあった。自分の体ではないようだった。

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糖質制限関係の本は、レシピ本の中にはあまりなくて、健康ジャンルのような一角にあった。こちらでは「〇〇を食べるとよくなる」「〇〇をやめるとよくなる」「これをするだけでよくなる」という本が並んでいた。いろんな意見があると知ってはいるけれど、このタイトルをずっと眺めていると、ちょっと萎える。

 

私が買いに来たのは、糖質制限関係の本だ。集中して早く選ぼう。いくつか出ている糖質量ハンドブックの中から、糖質制限の立役者の一人、長年人気ブログを更新し続けているお医者さんの江部氏監修のものが読みやすく、また敬意も払って、これを買うことにした。

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写真が横になってしまった

 

糖質が右下に書いてあるのが見やすい。糖質制限をはじめて4日目にして、食事の糖質量を初めて知った。カレーは糖質量100g超。とんかつ定食とかも同じく。食事やコンビニ食品、インスタント食品なんかの糖質も、食材砂糖、しょうゆ、油、お肉、野菜、果物、の糖質も、どちらも調べられて便利。

 

 

増補新版 食品別糖質量ハンドブック

増補新版 食品別糖質量ハンドブック

 

 

それと、本の場所を探すために検索している中で「血糖値スパイク」という気になる文字を発見したので、その本も一緒に買った。さっと見たけれど、「食べた後寝落ちしてしまう」「たえられない空腹感」自分にあてはまることがたくさん書いてあった。後で読もう。

 

 

家に帰って来て、昼ご飯を作る。鍼灸の先生に糖を促されたような気がして、白米を食べる。

 

昼食

白米ご飯(お茶碗1杯)、ツナのオムレツ トマトソース・マヨのせ、小松菜コンソメスープ

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せっかくご飯を1膳分用意したけど、半分しか食べられなかった。気持ちのせいかな。全部食べてしまうと糖質55g以上になるそうだ。

 

ご飯を食べた後、仕事をしていると、ひさしぶりに、5分ほど寝落ちした。カクっといってしまった。しかし、この寝落ちの後、脱水のためかと思われていた頭痛がすっかり取れていたことに気がついた。これはご飯のチカラか?! 体の反応の敏感さはすごい。

それと、トイレの回数が若干減って、1時間半に1回ぐらいになった。これもご飯のおかげかな?

 

仕事に区切りをつけて、夕ご飯のことを考え始める。ケトジェニック体質の人がいう「空腹感が無い」、お昼に経験して感動したけれど、私はまだまだ3食分お腹が空く。道のりは遠いのかもな。しかしお昼のゆるい空腹感初体験が嬉しいのでケト実験は続行。

 

夕ご飯

まいたけのバターソテー、牛肉しょうゆ炒め、かぶときゅうりと生ハムのゴママヨ和え

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生のかぶのおいしさは神。本当においしいしレシピも豊富だから、色々作りたくなる。かぶは大体3玉セットで売られているけど、大体3玉しか買わなくて後悔する。

 

油を摂ることを意識しすぎて、油っぽい感じがいなめない本日の夕食。かぶのマヨは余計だった。ただでさえ、生ハムがしょっぱいのだから調味料はいらなかった。

 

糖を抜くと、その分、塩分が増えるような気もする。全体的に私のおかずはしょっぱいかもしれない。チーズとか、食べつけないものも食べているし、脱水だから塩分取るようにっていうの、取り過ぎてるのかもしれない。ああ、バランスとは難しいものだ。毎食課題が出てくることよのぉ。

 

MEC食の本で、1口30回噛むこと、1口は小さく、1口ずつ箸をおく気持ちでとあり、なぜタンパク質が多いものに噛むことが必要なのの理由が書いてあったように思う。今まで30回噛めって、人生の中で何度か言われたことがあるような気がする(何しろ、飲むように大口で食べてしまうので。だから大食いに勧められた)。しかし飲むように食べるのはやめられなかった。だけどこの頃、お肉が多くなったこともあり、噛む回数を増やすことに成功している。

 

間食に、ピスタチオ、アーモンド、カシューナッツなどを食べる。

23時過ぎるとお腹が空く。だから食べてから寝る癖がついている。この癖はなかなか抜けない。ひょい、とナッツをつまんで、この夜も就寝。

【3日目②】 おやつとしてナッツを食べ始める、ネットの糖質制限メニューの華やかさに救われる

 

 糖質制限の前に、私は1年ほど前から、ゆるいグルテンフリーをやっていた。腸の悪い人、リーキーガット症候群の症状のある人に効果的だ、というのを読んで、はじめた。

 

ただしゆるいバージョンなので、完全な小麦粉カットではなく、主食とおやつだけ小麦粉を抜くという方法。おかずの小麦粉はOK。揚げ物はOK。つまりラーメン、パン、パスタ、うどん、クッキー類だけ基本的に食べないっていうゆるグルテンフリーだ。

 

ただ、ゆるい制限でも、これをやってみたら体が軽くなったし、じんましんと頭痛の回数はゆるやかに減った。何より下腹ぽっこりが見事に解消された。

 

主食から小麦粉を抜くのは、最初は苦しかった。パン屋の前を通るたびに、頭にあるすべての髪の毛をむんずとつかまれて引っ張られるみたいな恋しさがあった。パンとクッキーが好きすぎて1日1箱クッキーを食べていた30代を過ごしたので、好きすぎる恋人との別れのようだった。

 

それでも数か月経ってみると、小麦粉を食べた時の味覚が変わってしまっていた。食べてもおいしさがないのである。驚いて何度も口にしてみたけれど、おいしくない。小麦粉を食べたときに腹の底から湧くような「おいしーい♡」って全身がきゅーっとなる快楽、あれがやってこなかった。味のしない物体を食べている感じになった。(これはこれでショックだった)中でも、安い商品やお菓子ほど、味を感じられなかった。

 

結果的に、気がつくと、という形で、小麦粉への渇望感は消えていた。

いまでも、お呼ばれのときは主食でも小麦粉を食べるんだけど、食べるととたんに頭が重くなり、便の調子が変わる。腸が張って、便が固くなることが多い。たったひとつの食品でも、影響力はかなり大きいことを知る。

 

(もっとも食べられないものが増えるのは個体として弱いというかマズイ感じがするので、そのうち食べられるように戻るといいなと思っている。)

 

で、私はすでにグルテンへのさよならをすませていたから、糖質で大きく抜いてつらいのは白米とじゃがいもぐらいで、そんなに苦痛や抵抗はないのだったけれども、もしこれが病気で糖質制限をしなくちゃいけなくて、パンが大好きでという状態からはじめたら、かなりの苦痛だろうと思う。

 

たとえばクッキーが食べたいとき、全細胞が小麦粉を渇望するあの感じの中で、糖質制限なんだからクッキーを一切やめろと言われたら、自分の意識より先に細胞が謀反を起こしてしまい、夜中に夢遊病になってクッキーをむさぼり食べそうな気がする。

 

パンを食べなくなった今も、パンのことは好きなままだ。私が今パンを食べないのは体に向いていないからであって、パンが嫌いだからではない。パン屋の前を通っても、「ごめんよ、ゆるしておくれ、私だって悲しい、あんなに好きだったのに」というまゆげが八の字になるような、切ない気持ちで通っている。

 

ご飯を食べなくなってもご飯を嫌いになるわけではない。嫌いになる必要はない。好きと嫌いを超えた、どっちもありという一次元上の世界へ、私は行きたいのだ!

 

情報を読んでいく中で、「糖質制限をしたけど、しばらくして、普通の食事に戻しました」という内容に出会った。ネットにも本にもあった。これは朗報だ。体内で糖が適正バランスになったら、また以前の食事に戻すことができるということだ。目指すのは、ここだな。

 

 

体調の穏やかそうなケトジェニック体質に移行する間の苦しさを乗り切るには、食べられるものやレシピの写真などに集中するのがいい。できることに集中したくて、こんどは本じゃなくてネットでも検索してみた。

 

お腹が空かないと思っていたケトジェニックだったけど、まだまだ初めて3日目では普通にお腹が空く。おやつも食べたいという気持ちになった。

 

糖質制限的にすすめられるおやつは、ナッツ類がメインだ。ということで、ピスタチオを買ってくる。久しぶりに食べるピスタチオはおいしい。ナッツの中に甘みすら感じる。実際はしょっぱいんだけど。ナッツを食べたら、顔にブツブツが出ちゃうかなあと思っておそるおそる食べてみたけど、大丈夫だった。

 

カルディではロカボダイエットを推しているみたいで、「ロカボダイエット」の文字のあるナッツ類が売っていた。これまで糖質制限なんて興味がなかったから知らなかったけれど、ローカーボ(低炭水化物)ってのはすでに浸透していたのだな。

このピスタチオはロカボ商品ではなく、ハーブソルト味の酒が進む類のやつですけれどもおいしかったです。

https://www.instagram.com/p/BwmLx08gj3v/

#ケトジェニック #糖質制限ダイエット おやつのナッツピスタチオハーブ風味(カルディの)リピ♪超オススメ♡

 

体の異変はまだまだ続く。午後に入って、買い物に行った。そしてお菓子コーナーの前を通った時、猛烈に「チョコレートの甘いお菓子が食べたい」という気持ちになった。

 

ここ数年、こんな感じになったことはない。おやつはほぼポテチかおせんべいだった。なのに、こってりした甘さに強烈に魅かれている。体から湧き上がる欲望に戸惑いながら、それでも私の1週間実験の決意が勝ち、うっとりとする気持ちごとスーパーから帰って来る。

 

なんだこの気持ち。この感覚。どうしたらいいんだ。家に帰っても落ち着く気配はない。

 

甘いものが食べたくなるのは、きっと糖を抜いてる反動なんだろう。そしてこれは糖が体から抜け始めているってことなんだろう。頭ではそう思っているけれども、そんなことで欲求は消えない。体の欲求はボディブローのようにじわじわ続く。

 

こういうとき、みんなどうしてんだろうな? と思って糖質制限スイーツ、はじめて検索してみた。そうしたら、あるわあるわ、すごい数のレシピが出てきた。

クックパッドも、まとめサイトも、ありがたいことここの上ない。

 

もう一つ、インスタもすごい。

「そういえば女の人達が自分のレシピをUPしていたのはインスタだったな」と思い、使っていなかったインスタのアカウントを復活させて、糖質制限の検索をかけてみる。

 

このときに出逢った写真に対する私の気持ちは何と説明すればよいのかわからない。すごーい!楽しい!日本に分散しているであろう糖質制限レシピに取り組む人たちの料理写真が一気に見られる!

(#糖質制限レシピ #糖質制限スイーツ #ケトジェニック あたりで検索すると、一気に出てきます。)

 

楽しいテンションの写真が並び、ケトフルのつらさが払しょくされていく。ネットに自分のレシピを発表してる料理好きの女性たちが、楽しく工夫している。このライブ感。

糖を制限しているのに甘いもの食べるのって、矛盾といえば矛盾だ。それでも制限の中で創意工夫が百花繚乱し、むしろ制限が楽しさに置き換わっている。

 

糖質ないけど甘いよ!見て!美味しいよ!工夫したよ!そう語りかけてくる写真に、人間のたくましさを感じる。写真を見ているだけですくわれる。

 

写真はどれも糖質制限とは思えない美味しそうなお菓子やケーキが多く、すぐにでも作りたかったけれど、お菓子を作ったことがない私はオーブンも泡だて器も持っていない。それでも、お菓子欲はかきたてられて、写真を見る手が止まらない。

 

取りあえず、夕食を作らなければならないので、お菓子はいったんあきらめるとして、夕食の準備に取り掛かる。

 

今日は豚しゃぶを作ることにした。豚シャブ用に、糖質制限のタレを検索したら、「大収穫!」のサイトを発見した!

 

umablo.info

 

レシピ本では感じなかった「美味しそう!」な感覚。読むだけで楽しい。すべてが美味しそう。手順も楽しいし、なんか作りたくなる。制限っぽさがない!「うわ、おいしそう!私も作る!」と思った。

今日は、いいレシピとの出会いが多いなあ。嬉しいなあ。

 

いい勢いを得て、冷蔵庫の中にある材料で作れる「レモンマスタードドレッシング」を発見し、3日目の夕ご飯とした。

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糖質制限チャレンジ3日目夕食】

豚シャブ・玉ねぎのレモンマスタードソース

シンプルもやしとキャベツゆで

小松菜とシイタケのスープ

 

 

 

 夜に、kindleunlimitedで、この本を見つけて聴く。

 

この本のすごくよかったところは、ケトン体の利点・問題点、糖の利点・問題点がフラットに書かれていたことだ。

 

今まで読んだ中で最も対等に扱っていた。読んでよかった。よかったというか、助かった。やはりケトン体メインの本はケトン体に肩入れしていたんだなあと気がついた。

糖は、瞬発力エネルギー。ケトン体は持久力エネルギー。役割は違う。ずっとケトン体は大変だ。糖だっていいところあるよ。必要だよ。

こんなイメージがこの本から得られたように思う。

 

(分子構造のお話が長々出てきたときには、わからなすぎてクラっとしたが、それでも聞き流していると、同じ油でも働きが違う理由って、つきつめていくと分子の話になることはわかったから、聞き流しててよかった)

 

3日目まとめ

  • ケトジェニックな体になる前に、ケトフルがある
  • 糖質制限中に猛烈に糖に魅かれる、しかし、克服するお菓子が存在する。
  • やるなら、ちゃんと糖質をはかって、適正量を見い出した方がよい
  • 糖もケトン体もどっちも使えるのが理想(体も糖を摂るとひどいケトフル収まる

 

【3日目】早くもケトン体変換の兆行か。ケトフルに見舞われ調べる

さて、翌朝。朝からまたバターコーヒーをいそいそと作る。

今日はギーとMCTオイルの量を初日の倍に増やしてみる。

 

【3日目バターコーヒーレシピ】

MCTオイル 10g 約大さじ1弱

ギー 9g(大さじ1)

ドリップコーヒー 普通に1杯

 

クリーマーの扱いがうまくなってきた。カップの外にコーヒーが飛び出さなかった。一歩前進。うれしい。倍量にしたレシピは、コクが増して美味しい。ギーにも体が慣れてきたのかもしれない。

https://www.instagram.com/p/BwmKsL7gWnn/

#ケトジェニック #糖質制限ダイエット #完全無欠コーヒー 強力まぜまぜ中mtcオイル 大1(10gギー 大1弱 8〜9gドリップコーヒー

 

さてここにきて、良くなると思っていた体調に思わぬ変化がみられた。昨日の下痢は止まったんだが、代わりに頻尿がやってきたのである。1時間、あるいは30分に1回トイレに行くというありさま。体からどんどん水分が出る。

 

加えて、頭の後頭部に鈍痛。何かに後ろから絞られている感覚があって、片頭痛とは違う感覚の頭痛。なんだこれ。。。

 

さらに、体には力が入らないし、頭は痛いし、トイレ近いし、仕事にならーん。

 

ケトジェニックにして体調悪くなる人っているのかなあ、と「ケトジェニック 頭痛」のキーワードで検索してみたところ、これが大ヒット。

 

体の使い方を糖主体からケトン主体に変える際、風邪みたいな症状がでるよ、頻尿になるよ、という情報が、バンバンでてくる。

 

しかもそれは、ケトフル(ケトフルー)と呼ばれているらしい。もう名前まであるのだから、一般的な症状なのだろう。

 

ということは、私の体もケトン体活性の方向に、行っているということになるかもしれない!と、ちょっと嬉しくなりながら読み進める。(ふらふらなのににな)

 

ケトフルが出てケトジェニックを挫折した人も多いという。一人で取り組んでいたら、そうなるだろうなあと思う。そのぐらい、大幅に体が変わっている感があるからだ。

 

ケトン体バンザイ!みたいな本や、ケトいいですよ!というケト推しの情報に中には、意外とケトフルの情報が少なかったような感覚があった。

みなさん「よくなりました、体調が〜」ということは嬉々として語っているが、その途中の苦しさみたいなことは書いていない。

忘れてしまったのか、それとも気にならなかったのか。それともケトを推したい一心で書かれてなったのか。

 

まあしかし、私も本やブログも浴びるように読んでいたから、たくさんの情報を一気に取り過ぎて、「ケトフルあるよ、ちょっとの間、具合が悪くなるよ」ってことを、読み飛ばしていたかもしれない。

 

そこでケトフルメインで調べてみると、

症状・・・頻尿、脱水、疲れやすさ、脱力感、頭痛、吐き気、めまい、胸焼け、イライラ、便秘、下痢、体・口臭、筋肉のけいれん、ふくらはぎつる、発疹、糖の禁断症状

があると書かれていた。結構あるな・・・

 

ちょっと考えてみれば、体の中身を大きく変えるのだから、移行中にゴタゴタがあるのは当然かもしれないんだけど、往々にして自分ごとになってはじめて気づくものだな。

 

ケトン体移行には、問題点があったわけなのである(でも症状はある人とない人の差があるらしい)

 

で、

  • すべての人に糖質制限がむいているわけではない(やせ型の人は向いていない
  • 筋肉ないとつらい
  • ケトフルでは脱水が起こることがある、水分と塩分の摂取してね
  • 一気に糖を落とすと大変だから、制限しすぎずある程度とりながらすすめてね
  • だらだらやると体が大変だから、ケトン体に体を変えるには一気にがっちり糖質制限したほうがよい

という情報をみつける。

 

私はベース、やせ型だ。松坂慶子さんみたいな、思わずさわりたくなるぽちゃっとした、ああいう感じが個人的は好きなんだけど、悲しいかな理想と現実は違う。以前整体の先生に、「日本人は、やせ型2割、普通6割、太りやすい型2割です。それは体質だから受け入れるべし」と教えられた。食べても太れないという体で、痩せの大食い、ストレスが強くなると食べても食べてもガリガリになっていく。

 

大食漢なのは、体が栄養を受け入れていないからで、そんだけ食べても太れないってことはずっと栄養失調状態だと思った方がいいと整体の先生は言っていた。

 

もっとも40代に入って代謝も落ち、また転職してストレスが大幅に激減して、やせなくなってしまい、いまは標準体重ぐらいになった。

 

こういう場合はやせ型か?私はケトジェニック向いてない派なんだろうか。BMIを測ったほうがよいだろうか。

 

次に「筋肉がないとつらい」について。ケトン体エンジンは酸素、筋肉と仲良しみたいだ。体の中によりうまく回すために、どうやら筋肉が必要らしい。

 

私の体に筋肉はない。人並以上にない。それに1日中パソコンに向かうので運動はほぼしない。歩くのもほとんどしてない範疇に入る。しかもかつて体育という体育は見学してきた派だから、筋肉が無いのは間違いない。

 

筋トレクラスタの人たちがケトジェニックに多いのはこれが理由かしら? ということは、食事と一緒に筋トレも一緒に必要なのかもしれない。

 

なんかものすごく向いてないものに手を出してしまった感がひしひしと。

 

めげずに、じゃあ、ケトフルを解消するためにどうするかなんだけど、これは取り急ぎでは糖をとるか、水分をとるか、足りてない栄養素(ミネラル、ビタミンなどたくさんありすぎた)を補給するのがいいような感じを受けた。

 

糖質量比較

なにも制限していない食事   ・・糖質300g/1日

軽い糖質制限 ・・・・・・・・糖質60〜120g/1日

厳しい糖質制限・・・・・・・ 糖質60g/1日

スーパーケトジェニック食 ・・糖質15g/1日

 

(引用は本、インスタ、ネットなどで、信憑性は?です。後でちゃんと調べ必要)

 

食べていい糖質量、けっこう幅がある。これは糖質量を自分でもある程度測って、把握した方が良さそうだ。なんとなくだと自分がどれだけ糖質を取っているのかわからない。

 

 

糖質制限中の糖の取り方については、糖を少しは摂ったほうが良い派と、糖を一気にやめるべし派が存在するらしく、読む本によって、このあたりの内容は大きく違っていた。今現在でも、まだ意見が分かれている最中なのかもしれない。

 

結局、全員の体にあてはまる正解なんてない。

 

だから、自分の体に聞いて、ゆっくりと、ベストバランスを見つけるしかないんだと思う。もっともそれには数年単位かかることもあるだろう。

 

本当にしりたければ医者に行けってどの本にも書いてあるけれど、病気の人ならまだしも、病気がない状態で医者に行って血糖や栄養バランスをみるのは自由診療っぽいし高額そうである。

 

そもそも、糖もケトン体もデュアルエンジンなんだから、どっちがいいとか悪いとかではなく、どちらも自分の体内で上手く使えていればいい。自分が楽になれればそれでいい。それには、やっぱり実験してみるしかない。

 

私が切り札的として考えていることに、こういう食事チャレンジは趣味ということ。

 

食事のことは、真面目に突き詰め過ぎてはいけない。

世の中にいろんな食事制限あるけれど、けっこう亡くなってる人いる。

続けるなら、体の調子が良くなる方向で。

最終的に、話のネタになればそれでいいって余裕を残しておきたい。

 

しかし情報を読むほどに、情報に幅があり過ぎる。

船酔いに似た、情報酔いに陥った。

 

こういうとき、私は自問自答する。目をつぶって「情報の波の中で迷子にならないようにするためには?」と自分の体に聞いてみる。すると過去に得た知識の総体が、フィードバックしてくれるような気がしている。

 

で「目的を決めておくことだ。旅行で目的地を決めるように」と答えてきた。なるほど、と思って自分の目的を確認する。

 

  • 私の体内で糖は本当に余っていたのか?を知りたい。
  • ケト食を1週間続けて、体がどうなるか知りたい。
  • 自分の体に最もバランスする食事を知りたい。
  • 空腹感がない、調子がいい、集中力がある体になりたい。

 

この4つが目的。目的を明確にして、ケト実験を続けることにする。

 

この日、バターコーヒーでは満たされない空腹感が朝から強くあり、すぐさま朝食を作る。

 

ケトフル対策として、ここで糖を補給するため、久しぶりに白ご飯 を食べることにする。それとスープ。

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【メニュー】

オムレツ(エリンギ、玉ねぎ1/2、シーチキン1缶、卵2玉)

きゅうりとカニカマ 酢醤油あえ

白飯 軽く茶碗1杯

小松菜としいたけのスープ(塩コショウ味)

 

 

 

あまりにお腹が空いていて、掻き込むように食べてしまって、写真を撮る余裕ができたのは食べ終わりの頃だった。写真に撮るのは続けるための記録を録りたかったから。何を食べたかななんて、すぐに忘れてしまう。

 

ご飯を食べると、体が楽になった感じがした。ああ、ご飯って、乾いた砂に染みていく水みたいに体に吸収されていく感がある。

 

しばらくして、トイレの回数がややおさまってきた。1時間半~2時間に1回になった。

 

やっぱり、糖の摂取量は、少し上げた方がいいかもしれない。

 

 つづく