【初日】完全無欠コーヒーをはじめた日のこと MCTオイルで大いにデトックスな幕開け
午前9時。Amazonから完全無欠コーヒーセットが到着。
いそいそと箱を開け、さっそく作りはじめる。
初めての食品をとるとき、私は至極慎重だ。
特に、脂質の代謝が弱いのか油にはあたりやすいから、「完全無欠コーヒー」「バターコーヒー」で検索した中で、最も少ない分量でおそるおそるスタートしてみる。
【初日バターコーヒーレシピ】
MCTオイル 5g 約大さじ1/2弱
ギー 5g(大さじ1/2)
ドリップコーヒー 普通に1杯
コーヒーをカップに半分入れて、ギーとMCTオイル入れる。で、クリーマーで攪拌。
クリーマーの使い方は「コツをつかむまで少しかかるけどがんばって」とコメントが多かったから、何でだろうと思いつつ、おそるおそるスイッチオン。おそるおそるスイッチいれたのに、手がかたむいていて、コーヒーがカップから飛び散る。なるほど。こうなるってことか。めげずに、攪拌を続け、コーヒーを継ぎ足して、また攪拌。で、飛び散る(笑)。キッチンも洋服にも、黒いしぶきが飛び散っている。
何度かスイッチを入れながら、攪拌すること約2分。表面の泡に油のかたまりが無くなったあたりで、スイッチを止めて一口飲んでみる。
あら!意外と美味しい。まったりとしたコーヒー。でもあぶらっぽくはない。コクのあるコーヒー。カフェオレよりクセはないと思った。(牛乳苦手だから)
ギーが匂うかなと懸念していたけれど、まったく大丈夫だった。バタースコッチの飴を食べるとき、ほのかにするバターの匂いに似ている。あと、赤ちゃん特有の匂いにもちょっとにている。そんな感じ。
これなら続けて飲めそう。よかったな。無駄にはなるまい。
ところで、バターコーヒーの長所として、「お腹持ちが良い」「午後まで空腹感がない」というものがあって、実はこれを楽しみにしていたんだけど、いやいや、どうして。
早くも12時頃に空腹感。
ああー、そうかー。
早々すべてがうまくいくわけでもない。
うん、それは知っていたよ。(遠い目)
元々大食漢で、高校のクラスでは一番大きなお弁当ですごしていたし、その無駄な大食いをどうにかならんもんかと昔通っていた整体の先生に頼んで耳つぼ刺激なんかしてもらったけれどもどうにもならず、結局「大食い選手権出る方向でいきましょう」と促された過去を持つ者として、たかだかバターコーヒー1杯を飲んだところで、過去に培ってきた大食いボディが改善されるわけがないんである。
他人の体と私の体は別物だ。100人いれば100通りの体。小さい頃から体が弱かった者としての実感として、体はコントロールできる類のものではない。どちらかというと何かを察知して知らせてくれるのが体の役割だから、私の意識にコントロールされてしまってはいけないのが体だ。だから私が体にできることは、体へのお願いぐらいである。私は、私の体にご相談しながら、自分の快な状態へとコツコツやっていくしかない。それはもう過去に試してきた健康食品たちが、私の過去の記憶達が、そう教えてくれているんである。
糖質制限とかケトジェニックとか、情報を聞きかじりはじめたものの、今日のところはバターコーヒーだけにして、お昼ごはん以降は普通の食事にする。
お昼は家にあったキーマカレー(レトルト)。(さっそく糖質たっぷりだけど)(食べるならいまのうち)。やっぱりカレーはおいしいなあ。
で、そのまま外出。そしてさっそく夕方5時まで何も口にせずに過ごした。
大体いつも何か食べるか飲むかしているのだけれど、初めてのことをスタートした高揚感と、得ていた情報があいまったのかどうなのか、3時の時点で、それほど空腹感を感じないというのがうれしくて、外にいるときの「小腹空いたときのために何か買っちゃう」という誘惑もかるくかわして、それがうれしくてニコニコしながらいた帰りの道、急激に、本当に唐突に、めまいのような空腹感が来た。あ~れ~。ふらふらする~。
いつもの、まるで我慢が効かなくなる、あの腰が砕けるような空腹感。
あまりの空腹に、帰りはスーパーでおいなりさん3つを買って、家に着くなり一気にかけこみ食べる。それでも満たされない。続けてきゅうりとカニカマのマヨネーズあえ、グレープフルーツジュース、ポテチ10枚を食べる。これが糖質に寄った食事だというのは薄々わかるが家にあった食材だからしょうがない。それでも、何かの反動のように止まない空腹感にショックを受けながら、またケトジェニック情報を読んでいく。
糖質を抑えて、脂質・たんぱく質メインの食事に切り替えて、ケトジェニックな体になると、
- 空腹感があまりない
- いらいらしない
- 肌、髪、白髪、爪などの状態がよくなる
- 食べた後に眠くならない
- 持久力があがる
- 集中力があがる
- 頭がすっきりする
- 体が軽くなる
- 若返る
- 花粉症やアレルギー、不定愁訴が軽くなる
に変わるらしい。といろいろな本に書かれてある。とてつもなく魅力的な話だ。とくに空腹感がないことに憧れる。小さい頃からずっとあった、無力の底に叩き落されるような空腹感がなくなるなら、なにかどんなことも我慢できそうな気がする。
私が今朝からやったのは・・・バターコーヒーを飲んだこと。そして、いつもより多少食事の量(カロリー)を減らしたことだ。糖質制限にはなっていない。
ケトン体エネルギーが使える体にするには、バターコーヒーだけではなく、1日の食事の糖質量をコントロールする食事法への切り替えが必要なようだった。
それは、今日とは全然違う取り組みになる。ちょっと大変そうだけれど、実験だと思って1週間、本格的に手を出してみようかな。実験だもの、失敗したら、やめればいいのだ。
それからどの本にも強調されていたので気がついたことは、ダイエットとケトジェニック食は、別物だということ。
私はケトジェニックボディになるには、食べないことが必要だと刷り込みを持っていた。それはケトン体に切り替わるときに断食(絶体絶命のピンチ的な)がきっかけになるという情報をどこかで目にしていて、食べないことが重要なのかと思っていたからだ。
それにダイエット目的の人が多いからタイトルのどこかに「ダイエット」の文字が入っている物が多く、自然とダイエット=食べないという刷り込みもあった。だから、ただご飯を食べなきゃいいんだと、どこかで思っていたふしもあった。
でも、それはちがっていた。糖質制限やケトジェニック食はカロリーを控えることじゃない。絶食することでもない(本ではその方法はすすめていない)。むしろ、食べなくなった糖質のかわりに、脂質やタンパク質、つまり、お肉、卵、魚などを積極的に食べていく、そういう食事だそうだ。カロリーは減らさないらしい。減らさないというか気にしないでいいというか。
私みたいにカロリーを減らしてしまい、フラフラになる人が、ほかにもいるからわざわざ強調して書かれているのであろう。
そうして強調して書いてくれたおかげで、大多数の人と同じ罠に最初からすっぽりとはまった私は、初日にしてその罠からは一歩抜け出した。
初日からお腹は下すし、夜に思わぬ空腹だし、幕開けとしては波乱であったが、だからこそちゃんと本読んでその通りにやってみるかというやる気が出た。
こうして完全無欠コーヒーデビューは洗礼を受けながら終え、本格的なケトジェニックに突入するために明日へ続く。